2005-01-01から1年間の記事一覧

ヤング・フォー・エタニティー

いつの間にかキッチンの戸棚にしまっていた包丁が盗まれていました。その表現が適切か否か真相は定かではありませんが、私のTESCOで買った7ポンドの安物包丁が消えてなくなってしまったことは紛れもない事実です。寮はオートロックで外部の人間が入ることは…

人生に必要なのは勇気と創造力と少しのお金である チャップリン

これといって特筆すべきことのない一日でしたね。水曜日はモジュールがないので、学校の図書館でエッセイの準備をして、夕方から街に出向き、HMVをのぞいて、sainsbury'sでサラダやミルクを買って帰ってきました。SNICKERSのお得用パック(10個入りで1ポンド5…

人間は考える葦である パスカル

私の寮には約250人の学生が暮らしています。それに対してランドリーには洗濯機が3台しかありません。これは相対的に考えて少なすぎるといわざるをえません。この問題点を数学的見地から明らかにしていきたいと思います。 まず、単純に一人の学生が一週間に一…

LOVELY、そう言って彼は私の肩をポンと叩いた

数日前にダイアリーの中でふれたシャーク・ハウスについてのプレゼンも無難に乗り切り、現在は経済学と社会科学のエッセイに取り掛かっています。足繁く図書館に通い情報を集める毎日ですが、まだ自分の中で具体的な構成ができておらず、一体全体、何から手…

もしも音楽が私の言語だったならば

かれこれ三週間前の話になりますが、知人の誕生日パーティーがありました。健康上の理由で煙草を止めることを余儀なくされた私は、過去に愛用していたミシュランの灰皿をプレゼントとしてヘビー・スモーカーの彼に譲り渡しました。私なりのささやかなアイロ…

いつだって出会いはワンダフル

火曜日の夜は、教会で開かれているThe Globe Cafeという外国から英国に来ている学生や労働者のための集会に参加しています。時間帯は8-10pm、場所はOxfordの中心街から徒歩で20分ぐらいのところにあるSt Andrew's Church。今、少しだけ調べてみましたが、190…

「日本」という物差しはいらない

今日は午後の1時から4時まで、「Foundation Economics」というモジュール(学校ではレッスンをモジュールと呼んでいます)を受講しました。ファンデーションというだけあって、経済学の基礎中の基礎を学んでいるのですが、英語で経済学の講義を受けるとい…

栗の木から栗の実が落ちるように

かれこれ2ヵ月半ばかり滞っていた更新を今日から再開したいと思います。時間の経過は情け容赦なく、渡英後、早1ヶ月が経とうとしています。英、Oxfordは今日も曇り空。午後から来週のプレゼンのためのミーティングがあります。Oxford、Headingtonにあるシ…

雨がアスファルトを激しく打つ音で目が覚めた。新聞の天気予報欄によれば台風7号が接近中で降水確率100%。やれやれ、今日は映画を観に出かける日だというのに。私はリビングのカーテンを開けて、窓から外をしばらくぼんやり眺めていた。自宅の庭で飼っ…

幼馴染みのJは自他共に認めるアブノーマルな性的嗜好の持ち主である。しかし、それは例えば彼がロリコンであるとか、露出狂であるとか、排泄物を喰うとか、獣姦マニアであるとか、そういう意味でのアブノーマルではない。彼はまるで初めて自慰行為を体験し…

母親が法務局へ用事があるというので、ホテルの下にある小洒落たレストランで共にランチを食べた。私は本日のランチを、彼女はレディースランチを注文して、東京で働く兄やアスベスト被害の問題について話し合った。面と面を向かい合って話をしていたら、彼…

今夏のイギリス留学を控えて、怠惰な僕にしては恐ろしいぐらい順調に準備が進んでいる。今現在、取り掛かっているのはクレジットカードの作成と安い航空券を探すこと。先週、イギリス大使館にて一つの難関だと思われていたビザを無事に取得することができた…

ひょんなことから行きつけのビリヤード場の社長と4先で勝負をすることになった。社長はカスタムキュー販売の分野では名の知られた人物であり、日本ビリヤード機構(JBC)プロ?でもある。念のために調べてみたけれど、JBCのHPのプロ名鑑には載って…

果たしてベースで背面弾きって格好いいのか?そんな素朴な疑念を抑えられずに部屋で実践。「ちくしょー、おもてーよ、ちょーおもてーよ、しかも指がとどかねーよ、こりゃむりだ、だいたいこんな情けない姿を人前ではさらせねーよ」って悪戦苦闘していたら、…

先週末、夜行バスで東京へ。仙台→東京、片道3500円。大手旅行会社で働く友人と会い、池袋のえるびすでラーメンを食べてビリヤードを楽しんだ。池袋には4年前に少しだけ住んでいたことがあるので、まるで地元に舞い戻ったような郷愁にかられた。しかし、…

スヌーカーの話。五月の初めに世界選手権が終わり、スヌーカー界は来シーズンまでのオフ。ランキング・イベントで圧倒的な強さを誇り、二連覇が濃厚だと思われたロニー・オサリバンがピーター・エブドンのセーフティの前に敗れる波乱。試合後、彼の口から「…

寝ても覚めてもウディ・アレンが頭の片隅から離れないという奇病に悩まされ続けて、早2週間。しばしば夢の中にまで登場して、得意の理屈っぽい早口言葉で僕をまくし立てる。どうして僕は夢の中でまでウディと口論をしなければならないのか?ぜんぜん関係な…

「列車に乗った男」というフランス映画を観た。男と男の間に芽生えた絆がテーマ。いや、ゲイとかそっち系じゃなくて。エンドロール、欠伸をしながら置き時計に目をやるとAM4:12。部屋の灯りを消して毛布に包まって、大きな深呼吸をしてからゆっくり目…

彼女の部屋を出てから地下鉄の改札をくぐるまで、ひどい寝癖のついた後頭部を、夕べ彼女にそうしたように、僕は右手で優しくなでていた。左手はジャケットのポケットにつっこみ、夕べ彼女にそうしたように、キーホルダーのスタッズをもてあそんでいた。吊革…

部屋の灯りをパチリと消して、蒲団までの暗闇を酔漢のようにふらふら歩く。冷え切った毛布に包まり、体操座りのような格好で身体を抱え込み、明日という一日をイメージしてみるけれど、なかなかうまくいかない。わたしは誰かを幸せにすることができるのだろ…