LOVELY、そう言って彼は私の肩をポンと叩いた

franzkafka1232005-10-21

数日前にダイアリーの中でふれたシャーク・ハウスについてのプレゼンも無難に乗り切り、現在は経済学と社会科学のエッセイに取り掛かっています。足繁く図書館に通い情報を集める毎日ですが、まだ自分の中で具体的な構成ができておらず、一体全体、何から手をつけて良いものやら…ちなみに経済学は「石油価格の急騰が航空会社全体に及ぼす影響」、社会科学は「如何にしてsocial sciencesはidentityの核心へ迫ったのか?また、identityについて二つの観点を対比させながら語れ」という論題です。どちらのトピックも常日頃から個人的に考察を試みている事柄だったので、自分には有利だと自惚れていましたが、いざ、論理的にエッセイの構成を考え、オリジナリティーのある結論が導き出せるかというと、なかなか事は上手く運ばないものです。この「オリジナリティー」という概念が、こちらでは特に重要な評価のポイントになります。当たり障りなく無難にまとめたエッセイより、そのエッセイの中で如何に自分なりの新しい提案ができるか、これがA評価をもらえるか、B評価にとどまるかの審査基準になります。要するに昨今日本の教育現場では盛んに叫ばれている「個性を伸ばす教育」という一言に尽きるのでしょう。こちらに来て実感することは、やはり幼少の頃から「個」を伸ばす教育環境の中で育った欧米の学生と、「全体」を重んじる教育制度の中で育った日本人との間には何か決定的な違いがあるように思われます。例えば、講義中に欧米人は先生の話を遮ってまで自分の意見を述べたがりますが、もちろん私自身も含めて、日本人の生徒は押し黙ったまま話をじっと聞いています。しばしば見掛ける光景です。しかし、いざ質問をされれば、的を射た回答ができる。英語が理解できないわけでもなく、自分の考えがないわけでもない。しばしば日本人はshyと形容されますが、果たしてそれだけでしょうか??ここからは私の個人的な見解になりますので、読み飛ばしてもらって結構ですが、日本人は「間違い=mistake」を過剰に恐れる傾向があるような気がします。それは常に正確さが求められる日本教育の弊害だと私は思います。それから好意的な見解としては、「相手の気持ちを考慮して言うべき事を言わないのが美徳」と考える日本人的気質も関係しているのではないでしょうか!?私はそんな日本人が大好きです。
以上は昨日のダイアリーとして既に書き終えていたのですが、睡魔に打ち勝つことができず、更新には至らなかったため、今日のダイアリーの欄に書かせてもらいます。
非常に忙しい一日でした。9−12amのモジュールを終えた後、来月の7日に行われるボルトントットナムの試合のチケットを予約。サッカー好きの日本人と韓国人、私も含めて計3人で観戦に行きます。ボルトンにはもちろん我らが中田英寿トットナムには韓国代表の李栄杓がいます。日本と韓国、お互いのニーズが一致してこの試合を観戦しに行く事が決まりました。もう一つ、来週の木曜日に私の大学構内で行われるThe Subwaysのチケットを購入。The SubwaysはUKのロックシーンでは最も勢いのある若手バンドの一つとして英国内でも評価の高いガレージ・ロック・バンドです。その後、友人に誘われ街に繰り出し、セールで安売りになっていた現行イングランド代表ユニフォームの上下を購入。日本円に換算して、おおよそ7000円。安いよね!?ちなみに背番号4、GERRARD。LAMPARDにするべきかGERRARDにするべきか、優柔不断な私はゆうに二十分は悩みました…苦笑。Sainsbury'sという大手スーパーで食材を買い、寮に帰宅、友人にペペロンチーノとオムレツをご馳走。それからキャンパスから遠く離れたWheatleyにある寮へバスで出掛け、久しぶりにサッカーで汗を流しました(フットサルのような小さなコートですが)。インド・パキスタンボツワナ・イタリアetc、国際色豊かなメンバーでとても楽しかったです。ストレッチが不十分だったのか、試合中、何度も何度も足をつりましたけどね…泣。
写真はThe Subwaysのチケット。
※プロフィールの映画の欄を変更しました。週末にレンタルビデオを借りる際の手助けになれば幸いです。