人間は考える葦である パスカル

franzkafka1232005-10-25

私の寮には約250人の学生が暮らしています。それに対してランドリーには洗濯機が3台しかありません。これは相対的に考えて少なすぎるといわざるをえません。この問題点を数学的見地から明らかにしていきたいと思います。
まず、単純に一人の学生が一週間に一度の頻度で洗濯をすると仮定します。この何の根拠もない推測は、私が7枚しかアンダーウェアを持っていないからという超個人的な事情から独断と偏見で決めさせてもらいました…苦笑。
そうすると、一日の利用者数は、
250÷7=35.714286 
四捨五入して36人ということになります。
ここで考慮しなければならないことがあります。
★ランドリーの営業時間 7am-11pm
一日の営業時間が14時間ですから、
36÷14=2.5714286 
だいたい平均すると一時間に2.6人の利用者がいる計算になります。つまり3人と考えていいでしょう。また、洗いから流しまでの全工程が要する時間は約45分ですので、その他、洗剤や洗濯物、料金(ちなみに1.2ポンド、乾燥機は20ペンス)を投入する時間、終了後に洗濯物を取り出す時間等を考慮すると一人が洗濯に要する総時間は、ほぼ丸1時間であると考えていいかと思います。つまり、この時点でランドリーにある3台の洗濯機を営業時間内は常に誰かが使用しているという計算になります。
ここからは、ランドリーが絶え間なく混雑しているその他の要因にスポットを当てていきたいと思います。
①洗濯という作業の特殊性
洗濯が好きで好きで仕方がないという人はある種の病気でしょう。仮に友人とクラブへ行く約束と洗濯をする予定を比較した場合、洗濯をする予定を優先する人はほぼ皆無と思われます。私がここで語勢を強めて強調したいのは、洗濯という極めて生産性のない行為はスケジュールの空白にしか行われないということです。
②ランドリーという場所は時間潰しに適しているか否か?
雑誌を読みながら、あるいは鼻歌を歌いながら、洗濯が終了するのをランドリーで根気強く待っている人は少ない。これはランドリーが寮内にあることと深く関係しています。皆、洗濯が始まれば一旦部屋に戻ります。ここで問題なのは、その学生が洗濯終了と同時に戻って来る保証はないということです。要するに、場合によっては1時間+αの時間を要することも多々あるのです。
③我々の本業は学生である
当然、モジュールがあれば学校に行かなければならない。従って洗濯は出来ない。もちろん講義の時間帯(9-12、13-16、17-20)は人によって異なりますが、昼間の時間帯にランドリーを利用できる学生が少ないことは容易に想像がつきます。
これらの要因を踏まえると、以下のことが結論として言えると思います。
「250人という学生数に対して3台という洗濯機の数は数学的見地から考えても圧倒的に少ないが、尚且つ、学生が洗濯をする時間帯は平日の夜か休日に集中せざるをえない。従ってランドリーが常に混雑しているのは至極当然のことである」
ランドリーは戦場です。昨日は4回ランドリーに出向いて、ようやく首周りが汚れが気になっていたポロシャツを洗うことが出来ました…やれやれ。
写真は部屋干しされた洗濯物。ポロシャツが大好きです。シャツよりもカジュアルに着れて格好つけすぎず、ジャケットやGジャンのインナーとして着回しも利くので重宝しています。右はユナイテッド・アローズで購入したATTACHMENTのポロシャツ。