人生に必要なのは勇気と創造力と少しのお金である チャップリン

franzkafka1232005-10-26

これといって特筆すべきことのない一日でしたね。水曜日はモジュールがないので、学校の図書館でエッセイの準備をして、夕方から街に出向き、HMVをのぞいて、sainsbury'sでサラダやミルクを買って帰ってきました。SNICKERSのお得用パック(10個入りで1ポンド58)に手を伸ばしそうになりましたが、そこは自制心が勝り耐え凌ぎました。夕食はパスタを茹でて食べましたが、アルデンテを過剰に意識しすぎたのか、芯が硬かったです。BBCのラジオチャンネルをヘッドフォンで聴きながら、のんびり日記を推敲するのが夜の日課になりつつあります。
先々週の話ですが、10/14(fri)、DJをしている知人に誘われてハウスのイベントに行きました。場所はOxfordのライブハウスとしては有名なZODIAC。予定表によると、最近ではTHE KILLSHARD-FiMEW等、日本でも知名度の高いバンドがライブを行ったようです。彼とは、大学のJapanese Society(日本文化研究会)のGyu-Don Partyなる怪しげなイベントで共通の友人を介して知り合いました。Entry Feeは3ポンド。牛丼が食べれるのかと思って私ものこのこと出向きましたが、肝心の牛丼はどこを探しても見当たらない。一本取られました。Gyu-Don Partyとは日本人を惹きつけるための罠にすぎなかったのです…苦笑。お互い夕食は牛丼を食べるつもりで来ていたので、腹ペコ。もうhungryを通り越してstarving。皆でケバブを食べに行こうということになって、その時に初めて彼と音楽話をしました。彼はテクノを愛しています。クラフトワークの偉大さを熱く語り、ジェフ・ミルズを師と仰ぐ彼は気持ちが良いぐらい正統派のテクノDJ。話が逸れてしまいましたが、slideと名づけられたそのハウスのイベントは、UKクラブシーンではトップクラスとの呼び声も高いLAYO&BUSHWACHA!がメインDJでした。深夜1amをすぎた頃から徐々に人が増え始め、ついに箱は飽和状態に。あんなに汗だくになったのは中学校の野球部の練習以来ですよ…でも、最初から最後まで潔い上げ上げの選曲で楽しかったですね。一番印象的だったのは、箱の一角で繰り広げられたダンスバトル。偶然、目撃しましたが、ダンス経験者らしき男と、ダンスは素人だけど踊るのは大好きって感じの若者がガチンコで熱いダンスバトルを繰り広げていた。誰の目から見ても勝負はついているのに、その偉大なる素人は白旗を掲げようとしない。彼の、奇妙だけれど、イマジネーションに溢れた身体の躍動が今もまざまざと目の前に浮かびます。言葉では表現できない「モノ」を表現する媒体としての音楽とダンス。この箱の中にいる若者たちは病める現代社会に生きる不器用な表現者なんだろう。そして、私も例外ではなく。二人のバトルを見ながら、そんな事をぼんやり考えていたと思います。二人は最終的に汗だくの身体で抱擁し、お互いの健闘を讃え合っていました。男の友情って最高だね。笑。
写真はイベントのポスター。slideの文字の右上に描かれた女の子が、またいいポーズしてるんですよ、これが。重力と闘うおさげ髪がポイントです。