franzkafka1232005-07-10

果たしてベースで背面弾きって格好いいのか?そんな素朴な疑念を抑えられずに部屋で実践。「ちくしょー、おもてーよ、ちょーおもてーよ、しかも指がとどかねーよ、こりゃむりだ、だいたいこんな情けない姿を人前ではさらせねーよ」って悪戦苦闘していたら、トラブルメーカーのYから予期せぬ着信。携帯の画面には不敵に微笑んだ彼が映し出されている。着うたはマルーン5のディス・ラヴ。Y、いいかげん切ってくれ、おれは背面弾き修行で忙しいんだ、と心の中で懇願しながら放置しておいたけれど、♪I HAD NO CHOICE CAUSE I WON'T SAY GOODBYE ANYMORE〜までヴォーカルのアダムが歌い終わると、なんだかYが可哀想になって、「はいはい、どうした?」用件は大学のレポートをプリントアウトしたいから家に行ってもいいかとのこと。僕「え?どうして?お前、パソコンもプリンターも持ってるじゃん」Y「いや、それがさ、ここ最近の生活苦でプリンターは売り払っちまったんだ」Y、お前、普段の羽振りの良さと引き換えに、そんなひもじい生活を送っていたのか、そうともしらず、おれとしたことが邪険にしてすまねえ。僕「そうだったのか、お前も苦労してんだな、いいよ、来なよ、ウェルカム」ものの30分ぐらいでYはいかついワンボックスカーでやって来た。PCの調子が悪くて多少のトラブルがあったものの、無事にプリントアウトが終わって好奇心からレポートを見せてもらう。え?え?Y、お前、そんな脳天気な顔して、常日頃、グローバリゼーションがもたらす問題についてこんな深い洞察を試みていたのか、見直したよ、このやろー。余程、僕は驚きに満ちた表情をしていたのだろう。Y「あ、もちろん、それ、おれが書いたわけじゃないっすよ、ぜんぶネットからパクリ」だよね、やっぱりそうだよね、あーびっくり。Yが帰る時、「Y君、一人暮らしで大変なんでしょう」と言って、なぜかエビス5本ぐらいと果汁100%オレンジジュースと焼豚のチャーシューを紙袋に入れてYに手渡している自分の母親の田舎者丸出しの行為には愕然とした。そのお土産のチョイスも半端じゃない。一体、どういう組み合わせなんだ。しかし、それよりどうして家にエビスなんてプチ高級ビールが大量にあったのか、僕はそのほうが疑問だったりする。
追記。7/11、橋本真也、急逝……合掌。橋本、おれが代わりにハッスルするからな。